ブリヂストンは1日、ベルギーに本社を置くNVベカルト社にイタリアと中国にあるタイヤ用スチールコード事業子会社2社を売却することで合意したと発表した。
また、スチールコードの長期取引契約を締結し、業界最大手であるベカルト社との関係を強化、部品の安定調達を図るとしている。
ブリヂストンが売却するのは、イタリアにあるブリヂストン・メタルファ・イタリア(BMI)と中国の普利司通鋼絲線(BSSH)の2社。
ブリヂストングループは、戦略商品の開発を促進し、効率的に生産するため、タイヤ原材料の内製事業を保有。スチールコードについても、世界に7つの工場を持ち、グループ内のタイヤ生産拠点に供給している。
今回の契約締結で、外部調達のコアパートナーとの関係を強化することで、スチールコードの安定調達を図り、グループの内製資産の効率化と、高品質な戦略原材料の開発・生産に注力する。
ベカルトはスチールコード事業で、長年にわたってブリヂストンの主力サプライヤーであると同時に、開発や製造の分野でも共同事業を展開してきた。今回の契約は、ビジネスパートナーとしての関係をより強固なものとし、両社の発展につながるものと考えている。