【プリウス プラグインHV 試乗】炊飯器にあたため機能がついた…岩貞るみこ

試乗記 国産車
プリウス プラグインHV
プリウス プラグインHV 全 4 枚 拡大写真

だって、『プリウス』だしさ。EVモードがちょこっと伸びただけでしょ。バッテリーを大きくしたくないからって、EVでの航続距離が20kmちょいちょいじゃあねえ。

乗った瞬間、そんな考えはぶっ飛んだ。あら? こんな急な上り坂でアクセル踏んでもエンジンがかからない? あれ? 高速道路で100km/h近く出しても、エンジンがかかっていない? っていうか、都内でちょこちょこ動くのに、20kmの行動範囲ってこんなに広かったんだっけ、と、あまりの電気自動車ぶりに頬が紅潮するくらい興奮する。

すいーんと無音で走り、車庫入れのために鎖をはずすのにチョイ降りする間も静かに待っている。なんてかわいいの? しかも電気欠乏の不安なく高速道路にいられる安心感っていったらこのうえない。ハイブリッドと電気自動車のあいだの中途半端な存在なんて思っていたらとんでもない。炊飯器にあたため機能がついた電子ジャーの登場のような、そんな衝撃的な価値あり。

プリウスうんぬんよりも(失礼)、このプラグインHVってかなりイケてる存在だと思う。できれば充電コードがもう少し、スマートに仕立ててもらえるといいんだけれど。ま、それも時間の問題ですかね。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト
1962年横浜市出身。いま一番購買力があるとされるアラフィー世代を代弁する軽妙な論調に定評あり。交通安全啓蒙に力を注ぐほか、子供たちに命の大切さを伝えるノンフィクション作家としても活動。近著に『ハチ公物語 - 待ちつづけた犬 -』(講談社青い鳥文庫)。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る