2日に発表され、2010年には100台のデリバリーが予定されているアウディのハイパフォーマンスモデル『TT RS』。ここでしっかりと確認しておきたいのは、同じく「TT」のハイパフォーマンスバージョンである「TT S」との違いだ。
「まずはエンジンですね。TT Sは2.0リットルの4気筒ターボエンジンですが、TT RSは2.5リットルの5気筒ターボエンジンを搭載しています」というのは、アウディジャパン営業本部商品企画部長、野田一夫さん。
動力性能でいうと、すでに充分に速いTT Sが200kW(272ps)で0-100km/h加速が5.2秒なのに対し、TT RSは250kW(340ps)で4.6秒とさらに俊足になっている。「トランスミッションは、TT SはSトロニック、TT RSは6速のマニュアルを搭載しています」(野田さん)。
気になる走りの味付けだが、端的に言えば「TT Sの方向性を、さらに速く走る方向にチューニングしている」という。「(TT Sに対して)さらに1段階…、いや2段階上の性能を身につけている。もちろんサーキットでも十分に通用する仕上げです」と野田さんは性能の高さをアピールする。
アウディには『S4』や『S6』などベースモデルに対して性能を高めた「Sモデル」と、さらに性能を磨き上げた『RS6』など「RSモデル」が存在する。TT SとTT RSとの関係も、それらSモデルとRSモデルとの関係にあるのだ。もちろんTT RSの開発は、RSモデルや『R8』と同様にハイパフォーマンスモデル専門部隊の「quattro GmbH」である。