FRPパーツなどをワンオフで製作するブロー(神奈川・相模原)は、スズキ『ラパン』の先代モデルがベースの『ハイライダーピックアップ660』を2台展示。
「ハイライダーピックアップ660」は、昨年発表のプロトタイプモデルをキット化したもので、あの「CHEVY C-10」のアメリカン・ピックアップトラックの雰囲気をそのままダウンサイズさせたようなモデルだ。
「去年はマスターモデルの展示だったが、今年はFRPキット化された量産車。どう造りこまれているかがわかるように、未塗装と塗装済みの2台を展示した」と同社。
ラパンの車体のルーフ周辺を半分切ってしまう大胆なカスタムについて、同社は「外板を取り外し、ベースの骨格を残しつつ、剛性を維持するために強化フレームなどのパーツを追加している。モノコックボディのベース車に手を加えて、キャビンとベッドが独立して見えるように仕立てている」と話す。
外板でラパンの面影が残っているのは2枚のドアとAピラーぐらいで、ほとんどの部分に同社のオリジナルパーツが加えられている。
ベース車の費用を含まないキット価格の総額は1台180万円前後。昨年8月から受付を開始し、昨年末までに数台を納車したという。同社は「今後、月産1台程度を目標に販売していく」と話す。