プリウス ブレーキ苦情、トヨタは77件把握

自動車 テクノロジー 安全
プリウス
プリウス 全 2 枚 拡大写真
プリウスについて、一時的にブレーキがきかなくなるという苦情は、トヨタ自動車が把握しているものだけで77件あることがわかった。

3日夜の記者団の質問に対して佐々木眞一副社長は「(国交省が把握している件数より)もっと大きい数字で販売店にお客様から苦情がきている」と、初めて明かした。

国土交通省リコール対策室には、事故になったものも含めて09年12月から10年1月の2か月間で国内だけで14件寄せられていた。同社が把握しているその種の苦情は、国交省が明らかにしているものを大きく超えていた。

しかし、佐々木氏は「ブレーキの不具合」と表現した記者に対しては、「ブレーキの不具合とおっしゃいましたが、我々聞いているのはお客様の苦情であって、ご苦情の内容から不具合であるのか、フィーリングの問題であるのか、一個一個精査していかないとわからない」と、慎重な表現を求めた。

また、千葉県松戸市の新型の追突事故については「私どもが(不具合による事故と)言ったことではない」とし、さらにその事故の原因を「空走状態、ブレーキが抜ける」と表現した記者に対して「お待ち下さい、お待ちください」と発言を遮って、こう話した。

「今は調査して下さいということは聞いているが、事実関係をもう一度確認させていただきたい。詳しいことがわかり次第ご連絡する」

ユーザーが感じるプリウスに関するブレーキの不調は、構造上の問題か、それとも単なるユーザーの気のせいなのか。同社はその真実を調査中であることを強調した。

《中島みなみ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『エクストレイル』e-POWERの9197台でリコール…発電停止と走行不能のおそれ
  2. トヨタ『ライズ』、5色のカラフルなフルーツテーマで登場…土曜ニュースランキング
  3. 【スバル フォレスター 新型試乗】日本車の目覚しい進歩に舌を巻く…中村孝仁
  4. 「かつての『サニー』が随分と立派に…」日産の新型セダンが話題に!進化したVモーションにも注目
  5. トヨタの小型ミニバン『ルミオン』、安全性を大幅向上…スズキからのOEMモデル
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る