公用バイクで重傷ひき逃げの元警官、起訴事実を認める

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昨年11月、公用車を運転中に重傷ひき逃げ事故を起こし、自動車運転過失傷害や道路交通法違反の罪に問われた香川県警の元巡査部長(事故後、依願退職)に対する初公判が2日、高松地裁で開かれた。被告は起訴事実を全面的に認めている。

起訴状によると、問題の事故は2009年11月15日夕方に発生している。高松市春日町(N34.20.9.5/E134.5.32.3)付近の国道11号で、道路沿いのガソリンスタンドから進出してきたバイクと、歩道を進行していた自転車が出会い頭に衝突。自転車に乗っていた54歳の女性が骨折などの重傷を負ったが、バイクに乗った男は「たいしたケガじゃない」などと言い残して逃走した。

通報を受けた駆けつけた高松北署員が目撃されたバイクのナンバーを照会したところ、同署地域課のバイク(公用車)と判明。このバイクを使っている駐在所勤務の58歳の巡査部長から事情を聞いたところ、ひき逃げ容疑を大筋で認めたことから、事故翌日に自動車運転過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。昨年12月に懲戒処分が決定したが、依願退職が認められている。

2日に高松地裁で開かれた初公判で、元巡査部長の男は起訴事実を全面的に認めている。冒頭陳述で検察側は「被告は勤務中に事故を起こし、負傷した被害者を放置して逃走した」と指摘。「警察全体への信頼を揺るがす悪質な犯行」として、裁判所に対して懲役1年2か月を求刑した。

これに対して弁護側は被告が事故後に退職し、社会的な制裁を受けていることや、被害者が処罰を望まないと嘆願しているなどと主張。罰金刑を求め、同日で結審している。

《石田真一》

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