自動車デザインの未来は明るい、まぶしい

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幕張メッセ(5日)
幕張メッセ(5日) 全 2 枚 拡大写真
デザイン専門学校、東京コミュニケーションアート専門学校は5 - 6日の2日間、千葉市の幕張メッセにおいて卒業進級制作展「We are TCA 2010」を開催中だ。一般にも公開、入場無料。

自動車、アニメーション、ゲーム、編集、ウェブなどデザイン課程の学生が手がけた企業プロジェクト、卒業・進級・ゼミ制作が幕張メッセのホールひとつを埋めた。

量だけではなく、質の水準も非常に高い。また年々高くなっている。たとえば自動車デザインの作品では、保守的な年配の自動車評論家が眉をひそめそうな、それこそアニメやゲームに登場するようなデザインが並ぶ。

ところがそれらのデザインに製品としての背景=ユーザー、社会、技術といった設定がきちんと作り込まれている。その未来感が正しいかどうかは別として、絵空事に終わらない、製品としての要件が取り込まれ、作者なりの解決が提案されているのである。

造形やモデル制作のスキルもすばらしい。卒業制作かと思ったら実は2年生の作品だったりして、多いに驚かされた。

自動車デザインには変化が求められており、またその可能性は大きい。若い才能も不足していないことがこの展示会を見ればわかる。経済状況が若者の就職を難しくしており、また、就職してからも才能を自由に伸ばす環境にあるとは言いがたいが、それぞれ頑張ってほしいところ。

企業のデザイン部門関係者や人事担当者には、幕張メッセに行かれて、学生たちと語り合うことを強くお勧めする。6日は10時00分から17時00分まで開催。

《高木啓》

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