835万円の「TT RS」と、同じくアウディ『TT』をベースにしたハイパフォーマンスモデルである「TT S」との価格差は、153万円。「Sトロニック」が非採用になっているとはいえ、エンジンをハイパフォーマンス化した「RSモデル」だと考えればこの価格差はかなり安い。
絶対的な値段としては決して安くはないTT RSだが、昨年まで販売していた『RS4』は4.2リットルのV8自然吸気エンジンを搭載して価格が999万円だったことを考えれば、価格も控えめという印象だ(それでも簡単に買える金額ではないが)。
アウディジャパンによると、そんなTT RSの販売ターゲット層は「40歳代以上の男性」だという。
「ライバルは『SLK』の『AMG』モデルですとか、ポルシェの『ケイマン』などが入ってくるかと思います。ハイパフォーマンスモデルが、直接的な競合になるでしょうね」(アウディジャパン営業本部商品企画部長の野田一夫さん)。
やっぱりライバルはドイツ勢。しかし忘れてはいけないのは、TT RSはそれらライバルよりも「速くて」「燃費がいい」ということである。