ピレリタイヤのパフォーマンス、こだわりは「安全性能」

自動車 ビジネス 企業動向
チントゥラートP7を装着したアウディA5
チントゥラートP7を装着したアウディA5 全 12 枚 拡大写真

ピレリジャパンは9日に高性能環境タイヤの新製品『チントゥラートP7』を発表した。「グリーン&パフォーマンス」をキャッチコピーに他社製品との差別化を図るが、ピレリのこだわりはあくまで「パフォーマンス」の部分にあるという。

画像12枚:チントゥラートP7を装着したA5

チントゥラートP7は、中・大型セダン向けに開発されたチントゥラートシリーズの新製品。コンパウンド素材の見直しや新しいトレッドパターンの採用などにより転がり抵抗の低減、静音性、燃費性能を高めつつ、ランボルギーニやフェラーリなどに採用されているハイパフォーマンスタイヤ『P ZERO』シリーズの走りを継承した新しい時代のグリーンパフォーマンスタイヤだとしている。

マーケティングディレクターのG.A.ポンツォーニ氏は「自動車に限らずエコは現代のトレンド。グリーンな製品を作っていくのは当然の流れ」としながらも「ピレリが追求するのはパフォーマンス。レース車両に積極的に供給することで得られたデータを製品にフィードバックすることで、高いパフォーマンスを実現している。パフォーマンス とは『信頼性』であり『安全性』にほかならない」と語る。

「我々はP ZEROシリーズや、WRCなどモータースポーツ用のタイヤを作っている。これら限界性能は非常に高いが、パフォーマンスとは何かというと、速いスピードで走れることではなくて、『ちゃんと止まれる』『曲がることができる』『滑らずに走れる』といったごく基本的な『安全』の要素のこと」

「どれだけCO2や騒音を削減できたとしても、曲がらない・止まらないタイヤでは意味がない。我々はたくさんの命をあずかっている。安全を含めたパフォーマンスを追求する、そしてグリーン性能にも妥協しない、それこそがピレリらしさだと思う」(同)

ピレリは世界的な新車販売の低迷による影響を受け、2009年の世界販売は前年比約224億円減の約941億円と大幅に落ち込んだ。これに対しポンツォー二氏は「商品力を高めることで2002年以降プラス12%の伸びを続けてきた。人々は今、オール・イン・ワンの製品を欲している。これに応えるだけの技術、商品力が我々には既にある。P7の登場で完成したチントゥラートシリーズを中心に、ピレリはこれからも『グリーン&パフォーマンス』を追求し、アピールすることで販売につなげて行く」と語った。

《宮崎壮人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの最高峰、新型センチュリーは2ドアに、レクサス『LS』は6輪ミニバンに大変身…ブランド新戦略発表
  2. 新型センチュリークーペ、6輪のレクサス『LS』、次期カローラにミゼットも…トヨタが「ジャパンモビリティショー2025」出展車両を公開
  3. ホンダ『CR-V』にハイブリッド、日本発売に先駆けプロトタイプ公開へ…ジャパンモビリティショー2025
  4. ヤマハの新型スーパースポーツ『YZF-R9』が発売前に完売!? 人気の理由は「コスパ」にあり
  5. メルセデスベンツ『GLA』次世代型をいち早くプレビュー! 斬新なテールライト装備?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る