運転手が意識不明となったバス、乗客が連携して止める

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11日夜、香川県高松市内の高松自動車道上り線で急停車した大型観光バスに対し、後続の乗用車3台が衝突する事故か起きた。バスの運転手は意識を失っており、これに気づいた乗客2人が連携してハンドルやブレーキを操り、停止させたという。

香川県警・高速隊によると、事故が起きたのは11日の午後8時40分ごろ。高松市田村町(N34.18.33.7/E134.1.50.4)付近の高松自動車道を走行していた大型観光バスが中央分離帯や道路左側への接触を繰り返した後、第1車線と第2車線の間で急停車。避け切れなかった後続の乗用車3台が次々に追突。車両4台が関係する多重衝突に発展した。

急停車したバスを運転していた43歳の男性は運転中に意識を失っており、最初の接触で異変に気づいた37歳と33歳の乗客が連携してハンドルやブレーキを操作。約30秒で停止させていたことが後の調べで判明した。この事故では追突した乗用車を運転していた59歳の男性が打撲などの軽傷を負ったが、バスの乗客11人は全員無事だった。

バスの運転手は意識を失ったまま近くの病院に収容されたが、後に回復。命に別状はないという。これまでの健康診断で体調の問題は指摘されておらず、当日の行動にも問題はなかったようだ。

現場は片側2車線の緩やかなカーブ。この事故の影響で現場を含む高松西-高松中央インターチェンジ間が約2時間30分に渡って通行止めとなった。

《石田真一》

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