イタリア熟年ドライバーは「カッとしやすいが、交通法規も守る」

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オンライン保険ブランド「チューリッヒ・コネクト」のイタリア法人はこのほど、運転中のイタリア人に関するアンケート結果を発表した。回答を寄せたドライバーは、イタリア全国に住む18歳から64歳までの男女1570人。

「運転中に何をしているか?」という質問に対する答え(複数回答)では、1位が「ラジオを聴く」の72.4%、続く2位が「CDやmp3オーディオを聴く」 の49.3%だった。

よりバリエーションに富むのは3位以下で、「自分のことを考えたり、空想にふけるする」42.1%、「景色を眺める」29.2%、「歌う」24.3%、「仕事や個人上重要なことを同乗者と話している」23.2%、「携帯電話で話している」22.0%、「鼻や耳を掻いたり、爪を噛んでいる」13.9%、「煙草を吸っている」12.8%、「独り言を呟く」9.1%の順だった。とくに女性は、29%が運転中に「歌う」と答えた。

また、回答者中4分の1を超えるドライバーが「5年前と比較して、運転中怒りっぽくなった」と答えた。そう答えたドライバーは、とくに通勤に自動車を利用しているドライバーに顕著という。報告では、年を追って増す渋滞が、人々を苛立たせる原因ではないかと分析している。

興味深いのは、年齢区分で55歳から64歳のドライバーたちだ。「5年前よりも怒りっぽくなった」と答えたドライバーの比率が最も高かったにもかかわらず、「5年前よりも交通法規を遵守するようになった」との答えでも、他の世代を上回った。

筆者がイタリアで日頃観察していると、運転中に携帯で通話したり煙草を吸っているドライバーは、今回の結果よりも遙かに多めに感じる。中古車のシートに煙草の焼け焦げが日本などより圧倒的に多いのも、それを物語っている。そうした意味で、今回のアンケートは、回答者が少なからず“模範解答”をした結果との感もある。

いっぽうで、すぐに熱くなるが、法規を破らぬ分別もわきまえているところは、さすがイタリアの熟年ドライバー、といったところか。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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