沖縄県警は15日、沖縄県中城村内の駐在署前で、ひき逃げの被害を届け出た女性や警官に受傷させる目的で軽乗用車を突進させたとして、沖縄市内に在住する35歳の男を殺人未遂の現行犯で逮捕した。
沖縄県警・宜野湾署によると、逮捕された男は15日の午前6時25分ごろ、中城村伊舎堂(N26.16.14.1/E127.48.12.6)付近にある同署・伊舎堂駐在所前の村道で軽乗用車を暴走させ、同村内に在住する68歳の女性と、駐在署に勤務する30歳の男性警官を受傷させる目的でクルマを暴走させた疑いがもたれている。
この事件の30分ほど前の午前6時ごろ、同村内で車両同士による接触事故が発生。逮捕した男と、もう一方のクルマを運転していた男性から駐在所内で事情を聞いていた。そこに別のひき逃げ事故を訴える女性が現れたが、この女性が男を指差して「逃げたクルマに乗っていた男だ」と申告した。
女性が逃げた理由を問い詰めると男は外に止めてあった自分のクルマに乗り込み、女性に対して突進させようとした。警官が女性を避難させたが、クルマは女性めがけてバックで突進。その後、警官に向かって前進で向かってきたという。警官はクルマのボンネットに飛び乗り、難を逃れた。
男はそのまま逃走しようとしたが、運転を誤ってガードレールに衝突。立ち往生したところで運転席から引きずり出され、殺人未遂の現行犯で逮捕された。
男は2件の事故を含め、調べに対しては黙秘を貫いているという。