【ナノテク10】カーインテリアを暖房するカーボン・ナノテクも登場

自動車 ビジネス 企業動向
カーボ・イー・サーム
カーボ・イー・サーム 全 2 枚 拡大写真

「ナノテク2010 国際ナノテクノロジー総合展」(17 - 19日)には、来場者が驚く商品もいくつか展示されている。その一つが触ると、暖かいカーボンだ。

その製品はフューチャー・カーボン社のブースにある「カーボ・イー・サーム」。安全な低電圧で作動する高効率の電熱性コーティングである。

「電気を通しやすいカーボンの性質を利用して開発したもので、すでに床暖房に利用されています」と同社ゼネラル・マネジャーのバルター・シュルツ博士。

その特徴は、塗料のように、手動あるいは機械で簡単に塗布可能で、表面の形状に関係なく加熱する。しかも、12V/24V車両電源や太陽電池などの低電圧電源をそのまま利用でき、従来の抵抗型ヒーターと異なり、ホット・スポットが全くなく、熱が均一になる。

「用途に合わせて、ゲル状のカーボンにいろいろな素材を混ぜます。複雑な形をしていても大丈夫なので、現在、ドイツの自動車メーカーと共同で暖かくなるインテリアを開発しているところです」と同博士。この「カーボ・イー・サム」には、さまざまな業界から引き合いがきているそうだ。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  3. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  4. ホンダ『CB1000F SE コンセプト』を世界初披露! カウルが付いてネオレトロ感アップ、MSショーからの変更点もチェック!
  5. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る