3月2日に開幕するジュネーブモーターショーで、プジョーは次期ミドルクラスセダンのコンセプト『5 by プジョー』のほか、ハイブリッドカーやEV(電気自動車)などの環境対応車も数多く展示することで、エコなブランドであることをアピールしていく。
創業200周年を迎えたプジョーは、今年1月に行ったブランド戦略発表会で、環境問題に積極的に対処していくことを表明していた。今回のジュネーブショーはその内容を具体的にお披露目する最初の場となる。
『HYbrid4』と名づけられたプジョーのハイブリッドカーは、ディーゼルエンジンで前輪、モーターで後輪を駆動するという内容を持つ。2011年に第1号車として発売予定の『3008』では、200psの最高出力と1km走行あたり99gのCO2排出量を両立するという。
ジュネーブショーでは3008のほか、スポーツクーペ『RCZ』にHYbrid4を搭載したコンセプトカーも用意し、このメカニズムが幅広い車種に適応可能であることをアピールする。またアイドリングストップをメインとしたマイクロハイブリッドe-HDiも展示する。
1月の発表会で紹介された2+1シーターロードスターのデザインスタディ『SR1』も、ガソリンエンジンを用いたHYbrid4を採用している。こちらは313psのパワーと119gのCO2排出量をマークするとのことだ。
EVではスクーター作りの経験を生かし、全長2.5mながら4名乗車を実現したコンセプトカー『BB1』を出展する。またガソリンエンジンとモーターを組み合わせた3輪ハイブリッドスクーターのコンセプト、『HYbrid3エボリューション』も登場する。
さらにショー初日の3月2日には、18か国72チームが参加したエコランチャレンジ「プジョーエコカップ」の表彰式も行われる予定。プジョーのエコへの取り組みを新しい形で示す存在として注目を浴びそうだ。