【ジュネーブモーターショー10】プントエボ にアバルト…マルチエアターボは165ps

自動車 ニューモデル モーターショー
アバルト プントエボ
アバルト プントエボ 全 4 枚 拡大写真

フィアットのスポーツブランド、アバルトは24日、『アバルトプントエボ』を発表した。『プントエボ』をベースにアバルトが動力性能を引き上げたモデルで、3月2日に開幕するジュネーブモーターショーで披露される。

すでに『グランデプント』のアバルト仕様は販売されているが、2009年9月のマイナーチェンジで、ベース車両のグランデプントがプントエボに変更。そこで、アバルトは最新作として、アバルトプントエボをリリースすることになった。

アバルトプントエボは、前回のアバルトグランデプントから、大きく進化。エンジンは、フィアットグループが2009年6月に発表した「マルチエア」が搭載される。開発はFPT(フィアット・パワートレイン・テクノロジー)が担当。マルチエアは、電子制御油圧バルブが開閉タイミングとリフト量を制御し、トヨタの「バルブマチック」やBMWの「バルブトロニック」などと同様に、スロットルバルブを使わずに、吸排気バルブをコントロールするのが特徴だ。パワーと燃費を両立させる新世代ユニットである。

アバルトプントエボでは、1368cc直列4気筒ガソリンエンジンに、ギャレット製大容量ジオメトリーターボを追加。最大出力165ps/5500rpm、最大トルク25.5kgm/2250rpmを引き出す。トランスミッションは6速MTで、0-100km/h加速7.9秒、最高速213km/hの卓越したパフォーマンスを発揮する。

アイドリングストップの「スタート&ストップ」やGSI(ギア・シフト・インジケーター)を装備。欧州複合モード燃費は16.66km/リットル、CO2排出量は142g/kmで、排出ガス性能はユーロ5に適合させた。

足回りは、専用サスペンションやブレンボ製ブレーキ、大径スタビライザーなどで強化。フロントのスプリングレートは、プントエボ比で約20%引き上げられた。タイヤサイズは215/45R17。TTC(トルク・トランスファー・コントロール)も装備される。

アバルトのボディキットによって、エアロダイナミクス性能をアップ。前後バンパー、サイドスカート、リアスポイラー、ディフューザーなどのデザインを一新した。ディフューザーには、後退灯とフォグランプが組み込まれ、フォーミュラマシン風のルックスを実現。また、アバルト得意のエグゾーストシステムは、サテンフィニッシュの2本出しとした。

フロントシートは、ソフトブラックレザーとクロスの組み合わせ。オプションでサベルトと共同開発したバケットシート、「アバルトコルセ」が装着できる。Jaeger製の大型2連メーターやレッド&イエローのステッチなど、スポーツ心をくすぐる演出が施される。

さらに、「SSキット」も用意。エンジン出力が180psに引き上げられるほか、強化ブレーキ&スプリング、18インチ「アバルトSS」アルミホイール、BMC製エアフィルターなどがセットされる。

アバルトは「今後、数か月以内に、欧州と日本で発売する」と語っており、日本上陸が楽しみな1台といえそうだ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. ホンダ『プレリュード』新型、ホームページで先行公開…発売は9月
  3. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  4. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  5. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  3. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
ランキングをもっと見る