出光興産は、道路用アスファルトの生産、販売を3月31日で停止することを決定した。
道路用アスファルトの国内需要は、過去10年間で、367万tから、174万tにまで半減した。同社の販売量は、1998年度が57万tだったが2008年度には25万tにまで落ち込んでいる。
同社は、2009年6月に北海道製油所でアスファルト製造を中止して、需要減に対応してきた。現在は、千葉製油所で製造し、岸和田と福岡に二次基地として貯蔵タンクの設備を保有している。
民主党政権となって道路予算の削減が加速しており、今後の需要見込を想定した結果、アスファルト製造、二次基地のコスト回収が困難と判断し、生産、販売を停止する。