富士通テンは、車載用ディスプレイのLEDバックライトの発光量を映像の輝度(明暗)に応じて自動的に制御し、消費電力を約40%低減するとともに、映像のコントラストを向上させる「LEDバックライト制御技術」を富士通研究所と共同開発した。今後、自社製品への採用を進め、自動車メーカーなどにも提案する。
環境意識の高まりから、燃費に関係する車載用AV機器の消費電力の低減が求められている。今回地図や映像を表示するディスプレイ部(液晶ディスプレイと映像信号処理部)の消費電力に着目し、このうちの3分の2を占めるLEDバックライトの低消費電力化技術を開発した。
今回開発したLEDバックライト制御技術は、映像に応じて複数個あるLEDバックライトの発光量を、個別またはグループ単位で自動制御する。さらに、相互に重なりを持って発光する個々のLEDバックライトの発光量を新開発の計算アルゴリズムで、映像に合わせて瞬時に算出する。映像の暗い部分はLEDバックライト発光量を抑えて暗くし、低消費電力化とコントラストアップを実現する。
同社は今後も、車載用AV機器の低消費電力化を進めていく方針だ。