『名古屋キャンピングカーフェア2010 SPRING』(名古屋ポートメッセ、2月27 - 28日)で、岐阜県可児市のトイファクトリーは「ECOキャンパー」として環境に優しいキャンピングカーを展示し、多くの来場者の注目を集めた。
同社はかねてより、樹脂フレームやアクリルウインドーを採用した、保温性に優れた高断熱性能を持つキャンピングカーを製造している。
キャンピングカーの環境負荷を低減するというコンセプトのさらなる実現のため、採用したのが太陽光発電システムだ。太陽光発電パネルの搭載自体は15年以上前から取り組んでいると言う。
今回展示した「ルーフソーラーパネル」では、太陽光発電パネルをオリジナルの成型ルーフに組み込み、空力特性にも優れたスタイリッシュなパーツとしている。空力特性まで考えたデザインで、キャンピングカーではもちろん、自動車のアフターパーツとしても、あまり前例のないグッドデザイン賞を受賞している。
発電量は年間で約166kWh。日本の全電力におけるCO2発生量と比較すると、年間約52kgのCO2排出削減につながるという。
同社の猪瀬氏によるとルーフソーラーパネルを搭載したキャンピングカーで2週間のツアーを行ったところ、昼間走行し、夜は車内泊という使い方でサブバッテリー内の電力がなくなるという事はなかったとのこと。
トイファクトリーでは今後、ルーフソーラーパネルを標準化し、ECOキャンパーの普及に努めていくという。
ルーフソーラーパネルは後着けタイプなので、すでにキャンピングカーに乗っているユーザーでも導入が可能だ。価格は28万円から。