【ジュネーブモーターショー10】ベントレーのシューティングブレーク、限定20台…MAX322km/h

自動車 ニューモデル モーターショー
ベントレー フライングスター(シューティングブレーク)
ベントレー フライングスター(シューティングブレーク) 全 8 枚 拡大写真
イタリアのトゥーリング・スーパーレッジェーラ社は2日、ジュネーブモーターショーにおいて、『フライングスター』を発表した。ベントレー『コンチネンタルGTC』をベースにしたシューティングブレーク(ステーションワゴン)だ。

カロッツェリア・トゥーリングは1926年、イタリア・ミラノに設立された老舗コーチビルダー。特許技術の鋼管フレームを使った軽量ボディ構造は、「スーパーレッジェーラ」と呼ばれ、アルファロメオ『8C 2900Bミッレミリアロードスター』(1938年)、BMW『328』(1936年)、フェラーリ『166』(1948年)、アストンマーチン『DB4』(1958年)などの名車に採用された。

しかし、1966年末に経営破たん。2006年にマラッツィ社が「トゥーリング・スーパーレッジェーラ」の商標権を取得し、トゥーリング・スーパーレッジェーラ社として再出発した。現在ミラノを拠点に、自動車メーカーと協力しながら、デザインエンジニアリングなどを手がけている。

2010年のジュネーブで披露したのは、ベントレーとの協力で生まれた特別モデル。2ドアオープンボディのベントレーコンチネンタルGTCが、荷物スペースを持つシューティングブレークに変身した。

その手法は、オープンボディにルーフとリアゲートを架装し、ワゴンボディに仕上げるというもの。しかし、グラマラスなリアフェンダーは、GTCとは違う処理となっており、実際にはボディパネルのほとんどに手を加えていることが分かる。

上質なカーペットが敷き詰められた荷物スペースは、リアシートが通常時で400リットル(VDA計測法)の容量を確保。リアシートを倒せば奥行き2m、最大1200リットルという広大なスペースが出現する。

エンジンはコンチネンタルGTCの最強仕様、「GTCスピード」と共通。6.0リットルW12ツインターボは、最大出力610ps/6000rpm、最大トルク76.5kgm/1700 - 5600rpmを発生する。強大なパワーは6速ATとフルタイム4WDを介して路面に伝えられ、0-100km/h加速4.8秒、最高速322km/hの超一級のパフォーマンスを披露する。

このフライングスター、20台のみを限定生産。価格は59万ユーロ(約7150万円)からと、ベース車両の2倍以上だ。ベントレーの正規ディーラーが、メンテナンスなどのアフターサービスを担当する。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『カローラクロス』改良新型、米国はガソリン車も設定…ハイブリッドと顔が違う
  2. 【ヤマハ YZF-R25 新型】人気の理由は「映えるデザイン」にあり! 進化する「Rの血統」とは
  3. スバル『BRZ』、2026年モデルを米国発表…価格据え置きで2026年初頭発売へ
  4. 【スバル フォレスター 新型試乗】日本車の目覚しい進歩に舌を巻く…中村孝仁
  5. BMW 3 / 4 シリーズの「M」、392馬力にパワーアップ…マイルドハイブリッドも搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る