フォルクスワーゲングループでスペインに本拠を置くセアトは2日、ジュネーブモーターショーにおいて、コンセプトカーの『IBE』を公開した。セアト初のEVは、メインターゲットの顧客層に向けた小型スポーツクーペの提案だ。
セアトは現在、若い顧客へのアピールを強める戦略を取っている。このIBEも、若い都市生活者をターゲットにしたEVだ。そのデザインには、次世代セアト車のヒントが込められているという。
IBEは、2ドア・2+2のスポーツクーペ。ボディサイズは全長3780×全幅1800×全高1220mmで、全長はセアトの主力ハッチバック、『イビーサ』よりも250mmも短い。ショートボディでありながら、ロー&ワイドが強調されたフォルムだ。ヘッドランプやテールランプは、フルLED化。19インチアルミホイールに低転がり抵抗タイヤを組み合わせる。
モーターは、最大出力102ps、最大トルク20.4kgmを発生。リアに置かれる2次電池は、蓄電容量18kWhのリチウムイオンバッテリーだ。車両重量は1000kgと軽量な効果もあり、IBEは0-100km/h加速9.4秒、最高速160km/hの性能を発揮する。
セアトのJames Muir社長は、「燃費性能の優れるエコモーティブシリーズに続いて、EVやプラグインハイブリッド車の開発を強化する」と宣言。フォルクスワーゲングループの一員として、環境対応車の開発を重視する方針を示している。