【横浜ボートショー10】ボートオブザイヤーにヤマハのイグザルト
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国内マリン事業部長の笹川壮一執行役員によると、その開発にはずいぶんと苦労し、数年間かかったそうだ。まず、ヤマハのボートがトップレベルになっているか、根本からモノづくりを見直した。そして、この分野で圧倒的に強い欧米のものと肩を並べるようになるためには何が必要かを検討。
そこで、デザインの大事さを認識し、イタリアのデザイナーに依頼しようと考えた。すると、社内のデザイナーから「欧米のものに負けないものをつくるから、やらせてほしい」との声が上がり、任せることになった。
最初はあまり期待されていなかったそうだが、できあがったものを見てびっくり。「ドキドキするラインのボートが生まれた。夕闇にたたずむ姿をぜひ見てもらいたい」と笹川執行役員。
同ボートは全長11.98m、全幅3.97m、完成質量1万0249kg、そしてエンジンがボルボ・ペンタIPS450(2基)。定員が12人。昨年10月に6900万円超で発売され、すでに8隻の受注が国内であった。海外からの引き合いも多く、特にBRICs諸国から目立つという。そのため、ブラジルで生産することを検討しているそうだ。
《山田清志》