トヨタ、NUMMI従業員へ財政支援

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北米トヨタは3日、4月1日をもって閉鎖されるNUMMI(ニュー・ユナイテッド・モーター・マニュファクチャリング・インク)の従業員に対し2億5000万ドルの財政支援を行うことを発表した。

カリフォルニア州フリーモント市にあるNUMMIは、1984年にトヨタ初の北米生産拠点としてGMとの合弁により設立した生産工場で、トヨタ及びGMに完成車を供給してきた。

2009年の時点では、トヨタでは『カローラ』、『タコマ』を、GMではポンティアック『ヴァイブ』の生産を行っていたが、GM経営破綻により2009年8月に突如GMが撤退を表明した。NUMMIにおけるGMの50%の出資分は清算されることとなり、その条件でトヨタが単独継続することは採算が合わないこともあり、ここでNUMMIの閉鎖が決定。閉鎖の期日は暫定的に2010年3月末とされていた。

今回の財政支援は4月1日で閉鎖されるNUMMIの従業員の一時金として充てられ、従業員の一部を全米の他工場へ移籍することも検討されており、総合的な職業カウンセリングも行われる。

この財政支援はNUMMIの閉鎖に対するUAW(全米自動車労組)の反発を和らげ、円滑に事態の収拾を図る目的もあるとみられている。今回閉鎖されるのはNUMMIのみで、現在トヨタが米国で操業しているアラバマ、カリフォルニア、インディアン、ケンタッキー、ミズーリ、テネシー、テキサスとウェストバージニアにある製造工場での生産は引き続き行われる。

《ケニー中嶋》

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