【ホンダ CR-Z 発表】他車からもってきたもの、このために造ったもの

自動車 ニューモデル 新型車
CR-Z新型
CR-Z新型 全 7 枚 拡大写真
ホンダ『CR-Z』は、『インサイト』をベースにしたハイブリッドのスポーツカー。こういう見方は正しいとも言えるが、実際にはインサイトとはまったく別モノのクルマと言ってもいい。

というのもインサイトからの部品流用は2割(より正確には22%とか)に過ぎないのだ。その主なものはハイブリッドシステムを始めとするパワートレインや操舵システムなど。ホンダの他車からの流用でさらに2割、つまり残りの6割は専用部品を新たに開発したのである。エンジンも『フィット』がベースとは言っても、ヘッド部分は新たに作り直し。

サスペンションはもっと凝っている。ボディの全幅を増やしてトレッドを広げるために、サスペンションアームはアルミ鍛造の専用品を奢っている(フロント)。しかもホイールも空力を追求しながら軽量化することによって、それを支えるアームも軽量化を達成したのだ。ロングスパンのアームながら4kgも軽量化できたのは、インサイトに比べ4本で5kgも軽いアルミホイールのおかげなのである。

初代インサイトのファンには、MTが設定されたことも嬉しいニュースだが、この6速MTも専用品だ。ベースになっているのは北米仕様の『シビック』のMTだが、内部はかなりイジっている。スポーツドライビングで頻度が高い、2速のシンクロナイザーリングはダブルコーンとし、3速はシングルコーンながらギアとの慴動面にカーボンを貼ってシンクロ容量を高めている。シフトストロークも短めの設定で、シフトワークが思いのままに決まる、そんなこだわりの6速MTなのである。

《高根英幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツ『GLC』新型、航続713kmのEVとして登場…IAAモビリティ2025
  2. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  3. ダイビングで拾ったゴミとMITSUBISHIトライトンで見つけた新しい相棒関係PR
  4. 「スズキがちょっと大きいSUV出してきた!」新型SUVの『ビクトリス』、日本のSNSでも「ちょうどいいサイズ」と話題に
  5. 「手組みのエンジン!?」65万円のマツダ NDロードスター用「リビルドエンジン」にSNSで期待の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る