【FC EXPO10】三菱化学、次世代の高電圧リチウム電池を展示

自動車 ビジネス 企業動向
三菱化学
三菱化学 全 5 枚 拡大写真
東京ビッグサイトで開催された「バッテリージャパン」(国際二次電池展)(3 - 5日)では、多くの企業がリチウムイオン電池を展示していた。それらの企業に材料を提供している中心的存在が三菱化学だ。

「リチウムイオン電池の主要材料は、正極材、負極材、セパレータ、電解液の4つなんですが、その4つをやっているのは当社だけなんです。そして、特許出願件数は材料メーカーのなかではダントツの1位を誇っています」と三菱化学関係者は説明する。

その三菱化学が自信を持って今回紹介したのが、次世代の高電圧電池。現在主流の18650リチウムイオン電池に比べて、2割以上電圧が高いという代物。この電池を採用すれば、これまで10本使っていたのを8本で済ますことができるわけだ。

もちろん同社は電池を販売するわけではなく、あくまでその材料を提供する。「2012年から販売する計画ですが、そのときにはもちろんコストも抑えます。15年には自動車や電力分野で普及していくと思います」と同社関係者。

同社は横浜で基礎的な研究を、そして筑波で応用研究を行っている。そして、「電池は小さな化学工場である」との認識のもと、長年培った分析技術や安全性評価技術を駆使して、電池のなかで何が起こっているかを解析し理解しながら、材料開発を効率的に進めているそうだ。

バッテリージャパンは3 - 5日、東京ビッグサイトでFC EXPO2010と同時開催。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. 「動画を観る」もっとも良い方法とは? トヨタ車純正ディスプレイオーディオ搭載車の場合は?[車内エンタメ最新事情]
  4. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
  5. ホンダ初のフルサイズ電動バイク『WN7』発表、航続130km…2026年欧州発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る