日産 GT-R、FIA GT1選手権マシン…パリで公開

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日産GT-R FIAGT1選手権マシン
日産GT-R FIAGT1選手権マシン 全 5 枚 拡大写真

日産自動車の関連会社、NISMO(ニスモ、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル)は1日、フランス・パリにおいて、2010年シーズンの「FIA GT1世界選手権」に参戦する日産『GT-R』を披露した。

これはフランス自動車クラブ主催で行われたFIA GT1世界選手権の公式発表会でのひとコマ。フランス市内のバンドーム広場には、6メーカーから出場マシン12台が並べられ、NISMOからは「SUMOパワーGT」と「スイスレーシングチーム」から出走する2台のGT-Rが、報道関係者と一般に初公開された。

FIAGT1世界選手権仕様のGT-Rは、エンジンを市販の3.8リットルV型6気筒ツインターボ(485ps、60kgm)から、北米専用フルサイズSUV、『アルマーダ』やインフィニティ『QX56』用のVK56DE型5.6リットルV型8気筒へ変更。最大出力は600ps、最大トルク66.3kgmを生み出す。トランスミッションはRicardo製6速シーケンシャルで、トランスアクスルレイアウトを採用。駆動方式はFIAの規定により、4WDからFRに改められた。

サスペンションは前ダブルウイッシュボーン、後ろマルチリンク。ブレーキは4輪カーボンセラミックでフロントキャリパーは6ピストンとなる。タイヤ&ホイールは18インチだ。

ボディサイズは全長が80mm伸びて4730mm、全幅が145mm拡大され2040mm。2780mmのホイールベースは変わっていない。トレッドは前が80mmワイド化され1670mm、後ろは110mm拡幅され1710 mm。ボディパネルはカーボンファイバー、ウインドウはプラスチックに変更され、車重は 1350kgに抑えられた。市販仕様のGT-Rが1720kgだから、370kgもの軽量化に成功したことになる。リアには大型ウイングが装着された。

フランス・パリでの披露イベントでは、SUMOパワーGTの23号車、スイスレーシングチームの3号車がフルカラーリングで登場。ドライバーのミハエル・クルム選手、ピーター・ダンプレック選手、カール・ヴェンドリンガー選手も紹介された。SUMOパワーGTの22号車、スイスレーシングチームの4号車は、ドライバーを近日中に決定する予定だ。

2010年2月、SUMOパワーGTは、フランス・ポールリカールで行われたFIA公式テストに参加。一方、スイスレーシングチームは、ポルトガルとポールリカールで開催されたFIA公式テストにエントリーするなど、両チームとも、開幕に向けて順調な仕上がりを見せている。

発表会でNISMOの眞田裕一社長は、「日産が約20年ぶりに世界選手権へ復帰することに感激しています。この新しいFIA GT1世界選手権は、日産の技術の象徴、GT-Rにとって理想的な活躍の場となるでしょう」とスピーチした。

FIA GT1世界選手権は、4月17日にアブダビのヤスマリーナで開幕。その後9か国を転戦する。果たしてGT-Rはマセラティ、ランボルギーニ、アストンマーチン、シボレー『コルベット』などを相手に、どんな活躍を見せてくれるだろうか。

《森脇稔》

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