【シトロエン C3ピカソ 海外試乗】あまりに惜しい“導入予定ナシ”…河村康彦

試乗記 輸入車
C3ピカソ
C3ピカソ 全 6 枚 拡大写真

「これにはどうしても乗ってみたい!」と、ムリを言ってパリの本社から借り出した広報車は、1.4リットルの95psガソリン・エンジンを搭載した「コンフォート」というミドル・グレードのモデル。

【画像全6枚】

通常位置のAピラーを置き去りにするかのようにグンと前進した“サブAピラー”が生み出す死角が、意外なほどに気にならないというのは『C4ピカソ』と同様の印象。それゆえ、C4ピカソほどではないものの前方視界がバツグンに広いのも、ちょっと嬉しいこのモデルならではの驚き。

一方、1.3t強の重量に95psの心臓ゆえ、その加速力は驚くには当たらず。が、良い意味で予想を覆したのはその静粛性の高さで、こちらは「ちょっと驚き!」というレベル。オートルート上で少々強い風に吹かれても安定感がさほど失われなかったのも予想以上の好印象。代わりに、ブレーキが少々 “カックン”気味に効くのと駆動系が全般に緩く、駆動力の反転で多少のショックを伴ったのは余り嬉しくないポイント…。

どんな路面上でもフンワリとした優しい乗り味やラッパのような音色のホーンは、きっと日本のクルマ好きなら誰もが「フランス車らしい」と認めるであろうポイント。ちなみに、後席をアレンジするとドカンと広大なラゲッジスペースが生まれるのは、スクエアな外観から察する通りのこのモデルの売り物。

それにしても、全長×全幅がおよそ4.1m×1.7mと日本にも“ジャストサイズ”でルックス的にも「初代カングーが売れた国なら行けるでしょ!」のこんなモデルが、「2ペダル仕様が無いので…」という理由だけで導入の予定ナシというのは何とも惜しいもの。そんな判断をインポーターに強いるに至った日本固有のAT免許制度って、もしかしたら『非関税障壁』じゃないの!?

パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

河村康彦|モータージャーナリスト
1985年よりフリーランス活動を開始。自動車専門誌を中心に健筆を振るっているモータージャーナリスト。ワールド・カーオブザイヤー選考委員、インターナショナル・エンジンオブザイヤー選考委員。

《河村康彦》

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