フォードの市販EV、トランジットコネクト…第1号車は米AT&Tへ

自動車 ニューモデル 新型車
トランジットコネクトエレクトリック
トランジットコネクトエレクトリック 全 4 枚 拡大写真
フォードモーターとアズールダイナミクス社は9日、フォード初の市販EV、『トランジットコネクトエレクトリック』の第1号車を、米国最大の通信会社、AT&Tに納車すると発表した。

同車は小型商用車、『トランジットコネクト』がベース。トランジットコネクトは、もともと欧州向けに開発されたモデルだが、2009年2月のシカゴモーターショーにおいて、米国仕様を公開。2010年1月のデトロイトモーターショーでは、北米トラックオブザイヤーを受賞するなど、現地での評価は高い。

そんなトランジットコネクトが、フォードの市販EV第1号車に選ばれた。その開発には、商用ハイブリッド&EVのパワートレーンに関して豊富なノウハウを持つアズールダイナミクス社と、バッテリーのエキスパート、ジョンソンコントロールズ社が参画している。

ボンネット内のモーターは、最大トルク24kgmを発生。ボディ後部の床下には、2次電池として蓄電容量28kWhのリチウムイオンバッテリーをレイアウトする。パフォーマンスは、0 - 96km/h加速12秒、最高速120km/h、最大航続距離130kmと実用的。充電は120Vまたは240Vソケットに対応しており、240Vソケットなら6 - 8時間で完了する。

トランジットコネクトエレクトリックは、2010年2月のシカゴモーターショーで正式発表さればかりだが、フォードは今回、その第1号車をAT&Tに納車すると発表。AT&Tのジェローム・ウェバー副社長は、「2018年までに1万5000台以上の社有車を、EVなどの代替燃料車に置き換えていくが、トランジットコネクトエレクトリック導入は、その一環」と語る。

AT&Tには年内に、2台のトランジットコネクトエレクトリックを納車する予定。フォードは2011年に『フォーカス』のEVを、2012年には新型プラグインハイブリッド車を発売を計画するなど、環境対応車の開発を強化している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダイハツ『ムーヴ』開発責任者が語る、スライドドアを採用した「3つの理由」
  2. 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
  3. トヨタと別れ独自開発? BMW『Z4』次期型の最終デザインを占う!
  4. 市街地でも手離し運転可能に、日産がAI搭載「プロパイロット」技術公開 2027年度に市販化
  5. 【アルファロメオ ジュニア 新型試乗】「蛙の子は蛙」でもやっぱりアルファロメオを選びたくなる理由…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る