英ジネッタがファービオを買収…最高のブリティシュスポーツカー開発へ

自動車 ビジネス 企業動向
F400(旧Farbio GTS400)
F400(旧Farbio GTS400) 全 3 枚 拡大写真

英国のジネッタ社は16日、同じく英国のスポーツカーメーカー、Farbio社を買収したと発表した。同時に、シルバーストーンにおいて、ジネッタ『F400』を公開している。

ジネッタは1958年、英国に設立された老舗メーカー。現在はヨークシャーを拠点に、ロードカーやレーシングカーを生産している。2008年のロードカー『G50』に続いて、2010年1月に、最新レーシングカーとして『G40』を発表したばかりだ。

G40は、フォード製の1.8リットル直列4気筒「Zetec」エンジンをフロントに搭載。最大出力は150ps程度に過ぎないが、850kgという軽量ボディと組み合わせることで刺激的な走りを実現する。0 - 100km/h加速は6.5秒、最高速は225km/hだ。トランスミッションは5速MT、駆動方式はFRである。

一方、Farbio社は2005年、元レーシングドライバーのクリス・マーシェ氏によって設立された新興メーカー。2008年の半ばに『GTSシリーズ』を発表した。3.0リットルV型6気筒スーパーチャージャーをミッドシップに搭載し、最大出力は「GTS」が260ps、「GT300」が350psだ。

2008年11月には、GTSシリーズの最強版、「GTS400」を発表。コンピューターや吸排気システムの改良で、最大出力は410psへ引き上げられた。わずか1048kgのカーボンファイバー製軽量ボディとの組み合わせで、0-96km/h加速3.7秒、最高速度296km/hの実力を誇る。

GTS400は強化された心臓部に合わせて、APレーシング製の6ピストンブレーキキャリパーを採用。ローターもフロント350mm、リア328mmの大径タイプが奢られた。また、フロントスポイラーとディフューザーも追加。クラッチやトラクションコントロールも強化されている。

今回、ジネッタはスポーツカービジネスの強化を目指し、Farbio社の買収を発表。FarbioのGTS400を、ジネッタF400として発売すると宣言した。代表のクリス・マーシェ氏は、ジネッタのマネージングディレクターに就任する。

ジネッタのローレンス・トムリンソン会長は、「Farbio社のスポーツカーには、感心させられ続けてきた。2社の協力により、さらに優れたスポーツカーを生み出していく」とコメントしている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  2. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  3. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  4. 『GRカローラ』『フリード』『ソリオ』の走りを変える! ブリッツの「スロコン」「スマスロ」が適合
  5. ホットハッチの名車『205 GTi』の再来、『E-208 GTi』にSNS興奮!「ヤバいホイール」などデザインにも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  5. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
ランキングをもっと見る