【シトロエン C3 海外試乗】国産コンパクトとは対照的…森口将之

試乗記 輸入車
C3
C3 全 5 枚 拡大写真

ウインドスクリーンがセンターピラーまで伸びている! 数を売らなきゃいけないBセグメントのハッチバックに、よくぞこんな大胆な設計を採用したものだ。さすがシトロエンである。

しかも旧型に似たラウンドシェイプのボディは、彫刻的なプレスラインや効果的なクロームモールで、かつてのフレンチコンパクトにはありえないクオリティ感を獲得している。コストダウンに走る国産コンパクトカーとは対照的な進化だ。

そのぶんインテリアはフツーっぽいデザインになったが、ふっかりやさしいシートはシトロエンならでは。そして新型は乗り心地もまろやかになった。

思えば新世代プラットフォームを初採用した旧型は乗り心地がけっこう硬めだったけれど、新型は誰が乗ってもシトロエンらしいと思うだろう。エンジンがBMWと共同開発した新世代にスイッチして、静かでスムーズな加速が味わえるのもいい。

でもキモはやっぱり、頭上まで伸びるウインドーがもたらす明るさだ。小さなクルマだからこそ、この開放感はうれしい。サイズアップを最小限にとどめる代わり、大きな窓で心理的な広さを演出した。フランス産ならではのセンスが光るコンパクトカーだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

森口将之|モータージャーナリスト
試乗会以外でヨーロッパに足を運ぶことも多く、自動車以外を含めた欧州の交通事情にも精通している。雑誌、インターネット、ラジオなどさまざまなメディアで活動中。著書に『クルマ社会のリ・デザイン』(共著)、『パリ流 環境社会への挑戦』など。

《森口将之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  2. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. 「内装は100点満点」フランス生まれの新型プレミアムハッチ『DS N°4』にSNS注目!「いい、凄くいい」の声
  5. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る