サーブ 9-5 新型、第1号車がラインオフ

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新型9-5の生産を開始
新型9-5の生産を開始 全 5 枚 拡大写真

サーブは22日、スウェーデンのトロールハッタン工場において、新型『9-5』の生産を開始した。スパイカーカーズの元で再生へと歩みだした新生サーブにとって、記念すべき第1号車となる。

GMとオランダのスーパーカーメーカー、スパイカーカーズ社は2010年1月、サーブの買収に関して合意。スパイカーカーズ社はGMに、サーブ買収費用として7400万ドル(約67億円)を支払い、GMは新生サーブの優先株式、3億2600万ドル(約293億円)分を取得することが決められた。

スパイカーカーズ社は、サーブ買収の費用や当面の運転資金を、EIB(欧州投資銀行)から借り入れ。EIBはスウェーデン政府の信用保証を受けた上で、スパイカーカーズに総額4億ユーロ(約505億円)を融資する。スパイカーカーズ社は新会社、サーブスパイカーオートモビルズを設立し、新生サーブが発足した。

サーブスパイカーオートモビルズは、スウェーデン・トロールハッタン工場で2010年2月に生産を終了した現行9-5の製造ラインを、中国北京汽車(BAIC)へ譲渡。工場のライン改修作業が完了したことから22日、新型9-5の生産を開始した。

スパイカーカーズのビクター・ミューラーCEOは、「サーブのスタッフは皆、この日のために努力してきた。9-5の生産再開は、新生サーブにとって記念すべき日」とコメントしている。

トロールハッタン工場では2011年から、「9-5スポーツコンビ」の生産を追加する計画。年内には9-5セダンの世界セールスも開始され、この新型9-5の販売が、今後のサーブの未来を大きく左右することになる。

《森脇稔》

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