パナソニックは25日、リチウムイオン電池の主力生産工場として位置づける住之江工場の竣工式を実施した。
リチウムイオン電池は、パソコン・携帯電話などのモバイル機器に加えて、環境対応車向け、太陽光発電や燃料電池と組み合わせた家庭での蓄電システム、バックアップ電源として需要の拡大が見込まれている。2018年度の市場規模は、現在の5倍以上の3.2兆円に膨らむと予測されている。同社では、住之江工場をリチウムイオン電池の主力生産拠点として位置づけ、今後の旺盛な需要に対応する。
住之江工場では、昨年10月から極板製造(源泉)工程を稼働しており、4月からは電池セルの量産を開始する。生産能力は、第1期が月産2500万個の予定で、稼動初年度の2010年度は、月産1000万個の生産能力を持つとしており、市場の状況を見ながら順次ラインを増設する。
生産品目は、高容量化した独自のニッケル系正極を用いた高容量リチウムイオン電池が中心。2期工事の着工時期は、市場の状況を考慮して判断するとしている。