トヨタ、アクセルペダル交換について再説明

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米国トヨタは、いくつかの媒体が「トヨタはアクセル・ペダルの不具合に関するリコールについて、ペダル部品そのものの交換を行う」と報道した事に対し、「この解釈は誤解がある」と23日に表明した。

『ニューヨークタイムス』などが22日に伝えたところによると、「トヨタは特定の顧客に対し、アクセルペダルの交換に応じる」とされ「トヨタは既に当該の部品の部品番号を発行している」「トヨタスポークスマンのブライアンズ・R. ライアンズ氏は『トヨタは既に130万台以上の修理を終えているが、その後も60件以上の苦情を受けている』ために今回の対応に踏み切る」などとなっていた。

しかし、トヨタは23日に自社ウェブサイト内のリコール関連のページで、「いくつかのニュ−スには誤解があり、トヨタは従来のリコール対策が総合的に問題を解決するものと信じている。しかし修理に満足出来ない場合は部品の交換に無償で応じる」と伝えている。

アクセルペダルのリコールに関して、トヨタは従来は小さな金属部品を既存部品へ追加するという手法で処置を施していた。

一般的に現在生産される車はアクセルペダルの交換は想定されていない。交換しようとすると、部品の代金よりも、非常に大がかりな作業の人的コストの負担の方が大きいものと見られる。そのため、これまでは先のような対処法が取られていた。

しかし今回部品の交換作業の実施に至った背景には、いまだにリコール関連の不満の声が後を絶たないことや、自社の信頼性やイメージの回復のためには、ある程度をコストを度外視しなければならないと判断したようだ。

またトヨタは問題が指摘される電子制御スロットルに関しては一貫してその不具合を否定している。

《NYCOARA, Inc. 田中秀憲》

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