【BMW 5シリーズ 発表】個性を際立たせる“ジッカライン”

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5シリーズ 新型
5シリーズ 新型 全 6 枚 拡大写真

言うまでもなく、ひと目でBMWとわかるデザインだが、新型『5シリーズ』は「ひとまわり小さな『7シリーズ』」ではない。エクステリアを手がけたヤチェック・フレーリッヒ氏は25日の発表会で、デザインを説明するなかでまずキドニーグリルの違いに言及。「7シリーズに比べてキドニーが低い位置にあり、その形状はより横長だ。それによってスポーティさを表現すると共に、フロントビューをワイドに見せている」と語った。
 
ボディサイドのドアハンドル高さを走るキャラクターライン(BMWではジッカラインと呼ぶ)は往年の2002に由来し、近年のすべてのBMWに共通する特徴だが、これも車種によりデザインが異なる。「7シリーズのジッカラインはヘッドランプの脇から始まり、前輪のホイールアーチを上を通る。それに対して新型5シリーズのジッカラインはホイールアーチの後ろの低いところからスタートし、ウエッジを描くことによりスポーティさを表現した」
 
ジッカラインの下の凹面は前端では幅狭く、後ろに行くほど広がる。ラインのウエッジに合わせて凹面そのものの形状もウエッジ型にしているわけだ。これも7シリーズにはない特徴である。
 
フレーリッヒ氏は「リヤフェンダーではジッカラインをできるだけ外に出した」とも告げる。「後ろ姿をワイドに見せ、路面にしっかり踏ん張るスタンスを表現したかった」からだ。
 
BMWのデザインはいつでもスポーティかつダイナミックだが、そのなかで「貴族性や存在感を重視した7シリーズに対して、新型5シリーズではエレガントでカリスマ的なスポーティさを求めた」とフレーリッヒ氏。一貫したブランド・アイデンティティと車種ごとの個性をどう両立させるかは今日のカーデザイナーの大きな課題だが、新型5シリーズはまさにそのお手本と言うべきデザインである。

画像6枚:BMW 5シリーズ 新型

《千葉匠》

千葉匠

千葉匠|デザインジャーナリスト デザインの視点でクルマを斬るジャーナリスト。1954年生まれ。千葉大学工業意匠学科卒業。商用車のデザイナー、カーデザイン専門誌の編集次長を経て88年末よりフリー。「千葉匠」はペンネームで、本名は有元正存(ありもと・まさつぐ)。日本自動車ジャーナリスト協会=AJAJ会員。日本ファッション協会主催のオートカラーアウォードでは審査委員長を務めた。

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