【ニューヨークモーターショー10】ヒュンダイ ソナタ にハイブリッド…クラストップの燃費性能

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ヒュンダイ ソナタ ハイブリッド
ヒュンダイ ソナタ ハイブリッド 全 10 枚 拡大写真

ヒュンダイは3月31日、ニューヨークモーターショーにおいて、同社初の量産ハイブリッド車、『ソナタハイブリッド』を公開した。トヨタ『カムリ』、日産『アルティマ』、フォード『フュージョン』の各ハイブリッド車に対して、クラストップの燃費を標榜する。

ハイブリッドシステムは、「ヒュンダイブルードライブ」と命名。エンジンは2.4リットル直列4気筒ガソリンで、最大出力169ps、最大トルク21.6kgmを発生する。通常のソナタとの違いは、直噴ではなくアトキンソンサイクルとしている点で、各部のフリクションも徹底低減され、約10%の効率アップを果たしている。

モーターは、最大出力40ps、最大トルク20.9kgm。エンジンと合わせたトータル出力は、209psだ。カムリやフュージョンは、CVTにモーターやジェネレーターを統合し、エンジンとモーターの出力切り替えを、CVTが行う。しかし、ソナタはエンジンとモーターの出力切り替えを6速ATが行い、トルクコンバーター部分にモーターを配置しているのが特徴だ。ヒュンダイによると、CVT方式に比べて、優れた効率を発揮するという。

2次電池は、LG化学製のリチウムポリマーバッテリーで、蓄電容量は1.4kWh。ヒュンダイによると、リチウムポリマーバッテリーは、ライバルのニッケル水素バッテリーに対して、20‐30%軽量、10%高効率、1.7倍エネルギー密度が高いというメリットを持つという。『カムリハイブリッド』のニッケル水素バッテリーは56.2kgだが、ソナタのリチウムポリマーバッテリーは43.5kg。そのおかげもあり、ソナタハイブリッドは、クラス最軽量の1568kgの車重を実現する。

EVモード走行時の性能を、大幅に高めているのもポイント。最高100km/hまで、ゼロエミッション走行ができる。ライバルの多くは67km/hが上限だ。アイドリングストップや回生ブレーキも採用。米国EPA(環境保護局)予想燃費は、市街地15.73km/リットル、高速16.58km/リットルと、カムリ、アルティマの両ハイブリッドを上回る。通常のソナタ比では、市街地燃費は約40%改善された。

エクステリアは、大きく口を開けたバンパーと、小さくまとめたアッパーグリルが、通常のソナタとの違い。テールランプもクリア化された。燃費改善に効果のあるエアロダイナミクス性能も磨き込まれ、Cd値は0.28から0.25へ低減している。

ソナタハイブリッドは、2011年モデルとして、今年後半に米国市場へ投入。ヒュンダイモーターアメリカのジョン・クラフィシック社長兼CEOは、「ライバルとは異なる独自のハイブリッドシステムを搭載し、クラストップの燃費を実現した」と、自信をのぞかせている。

《森脇稔》

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