フォードモーターとマイクロソフトは3月31日、ニューヨークモーターショーにおいて、家庭用の新しいEV充電システムを共同発表した。車載テレマティクスの「SYNC」に続いて、両社の提携は新たな段階を迎えた。
この新システムは、すでにマイクロソフトがインターネットで展開している「Hohm(ホーム)」を利用。Hohmとは、家庭でのエネルギー節約のために、各種情報を提供するサービスを指す。フォードのEVユーザーは、Hohmを活用することにより、自宅でEVやプラグインハイブリッド車を充電する時、最も電気代がかからない時間帯を自動的に選べるようになる。
このシステムは、フォードの最新テレマティクス、「マイフォードタッチ」やSYNCと連携。充電中でもスマートフォンに、充電状況やエラー情報などを、随時知らせてくれるというから便利だ。
マイクロソフトのスティーブ・バルマーCEOは、「EVが普及するにつれて、家庭の電力消費に与える影響は大きくなる」とコメント。フォードのアラン・ムラリー社長兼CEOは、「EVが信頼を得るために、今回の提携は必要なステップ」と述べている。
フォードは年内に、同社初の市販EV、『トランジットコネクトエレクトリック』を、米国市場へ投入。2011年には『フォーカス』のEV、2012年には新型プラグインハイブリッド車の発売を計画している。マイクロソフトとの連携は、EV普及に向けてのアドバンテージとなりそうだ。