【三菱 RVR 試乗】フォルティス顔から想像するよりも…河村康彦

試乗記 国産車
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その顔付きから察すれば、これは紛う事なく「ギャラン・フォルティスの新たなファミリー」---。そんな思いでドライバーズ・シートへと乗り込もうと思ったら、想像以上にフロア位置もヒップポイントも高い事にまずビックリ。

なんの予備知識もナシの初対面となったものの、後にハナシを聞いてみれば、どうやら“アウトランダーの弟分”を作るような気持ちで開発に望んだとの事。

というわけで、いわゆる“コンパクトSUV”意識のクルマづくりが行われたというモデルでありながら、その走りのキャラクターは正直平凡。1.8リットル・エンジンの搭載は例の“エコカー減税”を意識したものに違いないけれど、CVTとの組み合わせによるその動力性能も、これまた「良くも悪くも印象に残らない」というのがこれまた正直なところ。

「三菱車初のコラム式電動パワーステ」は、微舵領域でわずかにフリクションが感じられるのが惜しいものの、全般的な手応えは合格点。ただし、比較的軽快感の強いルックスのイメージに合わせるならば、そのギア比はもう少し速いものでも良かったのでは?

特に文句を付けたくなる部分はないものの、しかし「どうしてもこのクルマでないと得られない味」というのも見当たらないのがウイークポイントか。ちなみに、売り物である“カワセミブルー”のボディカラーも、ニョッキリ生えた補助ミラーのお陰で台無しという感じ…。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★

河村康彦|モータージャーナリスト
1985年よりフリーランス活動を開始。自動車専門誌を中心に健筆を振るっているモータージャーナリスト。ワールド・カーオブザイヤー選考委員、インターナショナル・エンジンオブザイヤー選考委員。

《河村康彦》

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