2010年世界市場HV需要予測…JDパワー

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JDパワー・アンド・アソシエイツは5日、「2010年世界市場小型車需要予測」を発表し、合わせてHV=ハイブリッド自動車の市場動向も予測している。全世界におけるハイブリッド自動車の10年の販売台数は09年比で16%増加して84万台になるという。

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ハイブリッド自動車の単独市場として米国が数年来最も大きい市場であったが、09年には日本においてハイブリッド車の販売台数が急激に増加し、日本が米国を追い抜いた。増加の主な要因は新型のトヨタ『プリウス』と新型のホンダ『インサイト』の成功、およびハイブリッド車やその他の低燃費車の販売を押し上げた政府のインセンティブであった。

バッテリー電気自動車(BEV)の09年の販売台数は世界全体でも1万台に及ばず、市場シェアは0.1%未満であった。10年の販売台数は微増の2万台と見られる。ただし、2015年までにBEVの販売台数は30万台近くまで伸び、市場シェアは0.3%に達すると予測される。

2015年のBEVの販売の約半分は中国が占めると予測されている。他の市場では、イニシャルコストの高さ、限られた走行距離、そして充電設備や電池交換システムの不足に対する消費者の懸念によってBEVの導入はもっと時間がかかる可能性がある。

「中期予測ではBEVにとって一番可能性がある市場は中国だ」とJDパワー・アンド・アソシエイツのグローバル・フォーキャスティングのエグゼクティブ・ディレクターであるジェフ・シュスターは述べている。

「これは政府の支援、国内のリチウムイオン電池の供給業者、BEVの普及を支えるために必要なインフラを整備する積極的な意思と能力など、さまざまな要因による」

「BEVは、同等のガソリン車と比べた場合の価格プレミアムが非常に高いため、そしてプラグインハイブリッド車の方は価格が安く走行距離がはるかに長いため、BEVの販売が本格化するためには意外に長い時間がかかるかもしれない」

《高木啓》

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