マレーシアからホットハッチ、チューンドbyロータス

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サトリアネオR3 ロータスレーシングエディション
サトリアネオR3 ロータスレーシングエディション 全 1 枚 拡大写真

マレーシア、プロトンのレース部門、R3(レース、ラリー、リサーチ)は、小型ハッチバックの『サトリアネオ』をベースにした『サトリアネオR3ロータスレーシングエディション』を発表した。ロータスレーシングが、チューニングを担当する。

プロトンは1983年、マレーシアに設立。当時のマハティール首相は国産車構想を掲げており、それに従って誕生した国策自動車メーカーだ。三菱自動車との関係が深く、1993年に三菱『ランサー』(4代目)をベースにした『ウィラ』を発売して大ヒット。1996年には英国のスポーツカーメーカー、ロータスを傘下に収めるなど拡大路線に転じ、世界累計販売は300万台を突破している。

そんなプロトンの小型ハッチバックが、サトリアネオ。1995年にデビューした初代モデルは『サトリア』を名乗り、三菱『ミラージュ』をベースにしたモデルだった。しかし2006年に登場した2代目は、プラットフォームをプロトンが独自開発。そこでネーミングは、サトリアネオに変更された。

今回発表されたサトリアネオR3ロータスレーシングエディションは、プロトンのレース部門、R3と、ロータスレーシングが共同でチューニングを担当。R3の設立25周年を記念して、限定25台を生産する。

まず目を見張るのは、そのカラーリング。ロータスの専売特許ともいえる「ロータスレーシンググリーン」で塗装された。ボンネットやルーフのイエローストライプも、ロータスレーシングカーの伝統だ。

軽量化にも取り組み、ボンネットはカーボンファイバーに、フロントフェンダーはFRPに変更。フロントリップスポイラー、サイドスカート、ルーフスポイラーが、エアロダイナミクス性能を向上させる。

足回りは、サーキット走行を視野に入れ、オーリンズ製の車高調整式サスペンションや、APレーシング製ブレーキで強化。タイヤはブリヂストン「RE001」で、205/45R16サイズを履く。

エンジンは、1.6リットル直列4気筒ガソリンで、各部のチューニングにより、最大出力145ps/7000rpm、最大トルク17.1kgm/5000rpmを獲得。トランスミッションは5速MT、車両重量は1150kgに抑えられ、0-100km/h加速9.2秒、最高速200km/hのパフォーマンスをマークする。

インテリアは、ナッパレザーシートやマルチファンクションステアリングホイール、専用トリムで、スポーツ性が高められた。

サトリアネオR3ロータスレーシングエディションは、マレーシアで限定25台を発売。価格は11万5000リンギット(約335万円)だ。現地では、マニア垂涎のモデルになるだろう。

《森脇稔》

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