アウディ TT、初のマイナーチェンジ…パワーと燃費を向上

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アウディは8日、『TT』シリーズのマイナーチェンジモデルを発表した。実車は、9日にドイツで開幕するライプツィヒモーターショーで披露される。

現行TTは2代目モデルに当たり、2006年にデビュー。当初はクーペボディのみだったが、オープンの「TTロードスター」が加わり、2009年3月のジュネーブモーターショーでは、最強グレードの「TT RS」が登場。ラインナップが完成した。

デビューから4年を経た今回、アウディはTTに初のマイナーチェンジを実施。主力の2.0リットルガソリンターボエンジンが、パワーと燃費性能を引き上げたのが特徴だ。

「2.0TFSI」グレード用の直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、AVS(アウディ・バルブリフト・システム)を新採用。これにより、最大出力は11psアップの211ps、最大トルクは7.2kgmアップの35.7kgmを獲得する。最大トルクは、1600-4200rpmの幅広い領域で発生し続ける柔軟な特性を持つ。

新エンジンを得た2.0TFSIは、6速MTの場合、0-100km/h加速は6.1秒、最高速は245km/h。オプションの6速Sトロニック+4WDのクワトロの場合、0-100km/h加速は5.6秒の実力だ。

AVS化は、環境性能を引き上げるメリットも備える。欧州複合モード燃費は、12.99km/リットルから15.15km/リットルへ、約16%向上。CO2排出量は154g/kmで、アウディによると同クラスのスポーツカーで最良の数値だという。

他のグレードに大きな変更はない。「1.8TFSI」は直噴1.8リットル直列4気筒ガソリンターボ(160ps、25.5kgm)を搭載。トランスミッションは6速MT、駆動方式はFFで、0-100km/h加速は7.2秒、最高速は226km/hだ。

クラス唯一のディーゼルとなる「2.0TDI」は直噴2.0リットル直列4気筒ターボディーゼル(170ps、35.7kgm)を搭載。トランスミッションは6速MT、駆動方式はクワトロで、0-100km/h加速は7.5秒、最高速は226km/hとなる。

内外装のアップデートも施された。外観は新デザインのフロントバンパーを採用。3分割の大型エアインレットやクロームリング内に置かれるフォグランプが目を引く。シングルフレームグリルは、ハイグロスブラック仕上げ。オプションでキセノンプラスヘッドライトが用意され、合計12のホワイトLEDが、デイタイムランニングライトとして機能する。

リアの変更点は控えめ。テールランプにフローティングリフレクターが導入され、大径エグゾーストパイプも採用された。2.0TFSIは、デュアルエグゾーストとディフューザーを装備。リアスポイラーは120km/h以上でポップアップし、ダウンフォースを高める。

インテリアは、ステアリングホイール、センターコンソール、ドアトリムに新しいアルミ調パネルを採用。グローブボックスのアルミストリップは、光沢グレーに変更された。オプションのレザーシートには、炎天下での駐車中に表面温度の上昇を抑える新素材が使用される。

ダイナミックなスタイリングに、パフォーマンスと環境性能を高めた新エンジンを得たTTシリーズ。ドイツでは今夏に発売され、価格は1.8TFSIグレードで、3万0200ユーロ(約375万円)からだ。なお、「TTS」とTT RSに関しては、エンジンなどのメカニズムに変更はなく、内外装のリファインが施されている。

《森脇稔》

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