古河電工、新事業に自動車用リチウム電池向け素材

自動車 ビジネス 企業動向

古河電気工業は、2010 - 12年度中期経営計画「ニューフロンティア2012」を策定した。

新しい中期計画では、グローバルなインフラ需要を取り込みながら、研究開発を強化し、ニューフロンティア(新市場・新事業)で成長し、同時に変化に強い経営を目指す。

新事業として高機能素材事業を強化する。自動車用リチウム電池向け銅箔・アルミ箔、ハードディスク用基板材をはじめ高機能素材について競争力のある技術の確立や生産性の向上により、トップサプライヤを目指す。また、環境新事業として環境・エネルギー革命を背景に、次世代自動車、スマートグリッド(次世代送電網)、大容量光通信の分野で銅やアルミ、樹脂などを加工した高機能素材で新事業を創出する。

研究開発強化のために研究開発費を2009年度比で20%増額し、年平均215億円投資する。加えて資産売却と事業利益を原資とする200億円規模の「ニューフロンティアファンド」を設定し、研究開発費に充当するほか、事業再編や経営環境の変化に機動的に対応するために活用する。

グループの各事業の強化により、2012年度に売上高1兆円、営業利益500億円、最終利益250億円を目指す。

《レスポンス編集部》

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