日産 GT-R、FIA GT1世界選手権のセーフティーカーに指定

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GT-R FIAGT1世界選手権仕様
GT-R FIAGT1世界選手権仕様 全 2 枚 拡大写真

日産自動車とFIA GT1世界選手権を主催するSROは13日、2010年のFIA GT1世界選手権のオフィシャルセーフティカーとして、4台の日産『GT-R』を供給することで合意したと発表した。レース仕様と市販モデルのGT-Rが、大会に華を添える。

FIA GT1世界選手権は、世界最高峰のスーパーカーバトルが売り。参加マシンは、アストンマーチン『DBR9』、シボレー『コルベット』、フォード『GT』、ランボルギーニ『ムルシエラゴ』、マセラティ『MC12』と、豪華そのものだ。

世界の競合を相手に、2010年から本格参戦を果たすのが、日産GT-R。英国を拠点とする「スモーパワーGT」と、スイスの「スイスレーシングチーム」が、それぞれ2台のGT-Rでエントリーする。日産がFIA世界選手権シリーズに正式参加するのは、約20年ぶりだ。

FIA GT1世界選手権仕様のGT-Rは、駆動方式をFIAの規定により、4WDからFRに変更。エンジンは、市販の3.8リットルV型6気筒ツインターボ(485ps、60kgm)から、北米専用フルサイズSUV、『アルマーダ』やインフィニティ『QX56』用のVK56DE型5.6リットルV型8気筒に換装され、最大出力600ps、最大トルク66.3kgmを引き出す。トランスミッションはリカルド製6速シーケンシャルで、トランスアクスルレイアウトを採用している。

今回、マシンとは別に、ほぼ市販車状態の4台のGT-Rが、同選手権のオフィシャルセーフティカーを務めることが決定。この契約は、オプションで2012年まで延長できるという。FIA GT1世界選手権のプロモーター、ステファン・ラテル氏は、「日産にとってGT1世界選手権は、レースマシンと市販車を、同時に披露する絶好の舞台となる」とコメント。日産自動車の執行役員兼NISMO社長の宮谷正一氏は、「GT-Rをオフィシャルカーとして提供することで、世界各国の熱心な自動車ファンに日産ブランドを浸透させられるだろう」と述べている。

2010年のFIA GT1世界選手権は、全10戦を開催。中東アブダビを皮切りに、英国、チェコ、フランス、ベルギー、ドイツ、ポルトガル、南アフリカ、ブラジル、アルゼンチンと、世界各地を転戦する。開幕戦は4月17日、アブダビのヤスマリーナサーキット。GT-Rは、オフィシャルセーフティカーとともに、その雄姿をファンの前に現すことになる。

《森脇稔》

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