GMが3月10日に発表したシボレー『コルベットZ06』の限定モデル、「カーボンリミテッドエディション」。その第1号車がハイチ地震復興支援のためのチャリティオークションに出品され、29万7000ドル(約2775万円)という高値で落札された。
この限定車は、コルベットがルマン24時間レースに初参戦してから、50周年に当たるのを記念して開発。ベースグレードは、7.0リットルV型8気筒エンジン(505ps)を積む『Z06』で、ブレーキはコルベットの最強グレード、『ZR‐1』用のブレンボ製カーボンセラミックで強化された。
さらにZ06グレードとしては初めて、磁性体を使ったダンパー、「マグネティック・セレクティブ・ライド・コントロール」を標準装備。専用のブラックアルミホイールは前19インチ、後ろ20インチで、タイヤはミシュラン製「PS2」を組み合わせる。
エアロパーツは、ZR‐1グレードと共通イメージ。エンジンカバーは、専用のカーボンパターンだ。ボディカラーは、インフォルノオレンジと新色のスーパーソニックブルーの2色を設定。シートのステッチは、ボディカラーによって、オレンジかブルーとなり、ステアリングホイール、シフトレバー、アームレストなどは、スウェードで仕上げられた。
カーボンリミテッドエディションは今夏、全米で500台を限定発売。それに先駆け、GMは4月上旬、フロリダ州パームビーチで開催されたオークション、「バレットジャクソン」に、その第1号車を出品した。価格はみるみる吊り上がり、最終的に29万7000ドル(約2775万円)で落札。GMはカーボンリミテッドエディションの価格を公表していないが、新車価格の約3倍もの値が付いたと見られる。
GMはオークションの収益を、ハイチ地震の復興支援に寄贈。落札者はミシガン州のGMパフォーマンスビルドセンターに招待され、エンジン製造工程を見学。さらに、ケンタッキー州ボーリンググリーン工場へ移動して、自分のコルベットが完成する様子を目の当たりにできるということだ。