[日産デザイン]最初は手で描いた一本の線から

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ムラーノのデザイン画
ムラーノのデザイン画 全 9 枚 拡大写真

日産自動車は日産テクニカルセンター(神奈川県厚木市)内にあるデザインスタジオを一部公開し、デザインスケッチ作成などのプレゼンテーションを行った。どんなクルマでも、デザイン開発はデザイナーが自分の手で描く一本の線から始まるのだ。

デザイン画を描く際、「手で描くときは、頭の中で考えた線と出てくる線はほぼ同じです。でもPCソフトを使った場合、意図しない微妙な違いが色々出てくるのです。そのまま続けるとどんどんぎこちなくなって、うまく描けないのです」(説明担当デザイナー)という。

「まず自分の手で描いた後、それをスキャンしてデータに取り込んでいます。その後、細かい内容を描き込んでいるのです」

デザイナーは最初、線と円を練習するのだという。「まず、円というのを描けなければいけない。タイヤを描かなくてはいけないからです。円が描けたら、色々な角度の楕円が描けるようになります」と円の重要性を語る。そして線に関しては、「クルマが走っているのを連想させる、勢いのある線を描けることが大事です」という。

デザイン画を自分の手で描くとき、使う画材は普通に売っているボールペンだったり、ある人はサインペン、シャープペンだったりと人それぞれだという。PCソフトも筆記具も、特別なものは使っていない。「カーデザイナーはなりたいと思えば誰でもなれるのです」。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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