EV 世界一周ツアー、聖地に到着

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テスラロードスター世界一周ツアー
テスラロードスター世界一周ツアー 全 7 枚 拡大写真

米国テスラモータースとタグホイヤーが3月18日、スイスを起点にスタートさせた世界周遊ツアー、「オデッセイオブパイオニア」。16日、ツアーがハンガリーのブダペストに到着した。テスラの社名の由来となった発明家、ニコラ・テスラの生誕地だ。

テスラロードスターは、2006年7月に発表。米国シリコンバレーに本社を置くテスラモータース(2003年設立)が、ロータス『エリーゼ』をベースに開発したスポーツカーで、最大の特徴は電気モーターのみで走行するEVという点だ。

同社は2009年1月、ロードスターに『スポーツ』グレードを追加。モーターは最大出力288ps/4400 - 6000rpm、最大トルク40.8kgm/0 - 5100rpmというスペックで、0-96km/h加速3.7秒という驚異的な加速性能を実現する。最高速はリミッターにより、201km/hに制限。1回の充電で、最大393kmを走行可能だ。米国での価格は、11万0950ドル(約1040万円)からである。

また、テスラモータースは今年3月のジュネーブモーターショーにおいて、スイスの高級時計メーカー、タグホイヤーとタイアップした特別なロードスター、『タグホイヤー・テスラロードスター』を披露。現在、このロードスターを使用した世界周遊ツアーを展開中だ。

この世界周遊ツアーは、タグホイヤーの創立150周年を記念したもの。オデッセイオブパイオニアと名づけられ、8か月かけて世界3大陸、15都市を巡り、さまざまなイベントを開催する。総走行距離は3万7000km。3月18日にスイスのバーゼルを出発し、チューリヒ、モナコ、ミラノ、プダペスト、ワルシャワ、モスクワ、デリー、北京、上海、東京、ロサンゼルス、マイアミ、ニューヨーク、ロンドン、パリでゴールする。最初のドライバーには、俳優のレオナルド・ディカプリオが務めた。

16日、ツアーがハンガリーのブダペストに到着。テスラロードスターが、その社名の由来となった発明家、ニコラ・テスラ生誕の地へ足を踏み入れ、市民から歓迎を受けた。

ニコラ・テスラは1856年、ハンガリー生まれ。蛍光灯や無線トランスミッターなどを生み出した発明家だ。1882年には、インダクションモーターも開発。またエジソンの直流電流に対して、テスラは交流電流にこだわり、両者はよきライバルだったことでも知られている。

テスラロードスターは2006年に発表されたが、2006年は、ニコラ・テスラの生誕150年。同社にとって、ニコラ・テスラは、特別な存在なのだ。テスラ社のイーロン・マスクCEOは、「ニコラ・テスラが発明したインダクションモーターがなければ、このロードスターも生まれなかった」と、偉大な創始者に対する尊敬の念を語っている。

《森脇稔》

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