フィスカー、PHVスポーツカーで北米ツアーへ

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カルマ
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米国のフィスカーオートモーティブは15日、2011年初頭に発売予定の新型プラグインハイブリッド4ドアスポーツカー、『カルマ』で北米周遊ツアーを行うと発表した。

カルマは2009年1月、デトロイトモーターショーで公開。基本的にモーターで走行するEVで、ハイブリッドシステムは「Qドライブ」と呼ばれ、2個の強力なモーター(403ps)によって、約80kmをゼロエミッション走行できる。2次電池は蓄電容量22kWhのリチウムイオンバッテリーで、家庭用コンセントから充電可能だ。

カルマはGMのシボレー『ボルト』と同様に、発電専用エンジンを搭載。バッテリー残量が少なくなると、GM製の「エコテック」直噴2.0リットル直列4気筒ターボ(260ps)が始動。ジェネレーターを回してモーターに電力を供給するとともに、バッテリーを充電する。これにより、最大航続距離は480kmまで伸びる。

外観はロングノーズに大胆に抑揚を効かせたボディラインが特徴。ボディサイズは全長4970×全幅1984×全高1310mmで、長くワイドながら背の低いプロポーションを持つ。アルミスペースフレームにアルミ複合素材を組み合わせたボディは軽量に仕上げられ、0-100km/h加速6秒、最高速度201km/hのパフォーマンスを実現。SAE(米国自動車技術協会)の測定方式による燃費&CO2排出量の見込み値は、28.57km/リットル、83g/kmだ。

カルマは2011年初頭に販売が開始されるが、フィスカーオートモーティブは今回、事前PRを目的としたカルマの北米周遊ツアーを企画。2か月かけて、全米26州、42都市と、カナダの3都市の取り扱いディーラーを回る。各ディーラーでは、見込み客を対象にした試乗会が催される。

ツアーは、カリフォルニア州アーバインの同社本社を、27日に出発。7月5日、カリフォルニア州サンディエゴに戻る予定だ。カルマの価格は、米国政府による補助金や優遇税制を適用すれば、3万9900ドル(約370万円)程度と予想されている。

《森脇稔》

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