VSC(ビークル・スタビリティ・コントロール)の不具合により、トヨタが欧米で自主リコールを決定したレクサス『GX460』。その対策後の映像が20日、動画共有サイトで公開された。
事の発端は、米消費者団体専門誌、『コンシューマーリポート』が12日、レクサスGX460を「横転の危険性あり」と指摘したことだった。
同誌のテストは、約97km/hでの高速コーナリング中、アクセルをオフにするというもの。その際、GX460はリアが大きく滑り、最悪の場合、横転の危険性があるという。コンシューマーリポートは、GX460に標準装備される横滑り防止装置、VSCの不具合の可能性に言及していた。
13日、米国トヨタ販売は同誌の指摘を受け、「社内で同様のテストを行い、安全性が確認されるまで、GX460の販売を一時的に停止する」と、異例の早さで対応。そして19日、トヨタは欧米での同車の自主リコールを決定した。
20日、レクサスのファンサイト、「lexusenthusiast.com」は、トヨタの社内テスト映像を動画共有サイトで公開。テストは『コンシューマーリポート』とほぼ同じ条件で行われ、VSCソフトウェアの対策前(90km/h&95km/h)と対策後(95km/h)の映像が比較できる。
VSC対策後の映像では、高速コーナリング中にアクセルをオフにしても、リアがスライドすることはなく、GX460は安定した挙動を披露。ソフトウェアの変更により、VSCの介入タイミングの適切化が図られたのが確認できる。
レクサスGX460の安全性がアピールされた映像は、動画共有サイトで見ることができる。