日立化成、リチウムイオン電池用負極材の生産増強 EVやPHEV向け

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日立化成工業は、山崎事業所(茨城県ひたちなか市)でハイブリッドカー(HEV)や電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)用リチウムイオン電池カーボン負極材の第二ラインを増設する。

環境対応車の需要が拡大する見通しなため、生産能力を増強する。約20億円投資して今年12月の稼動を目指す。

EVやHEVなどの環境対応車に搭載される電池として、小型、軽量で高性能なリチウムイオン電池が実用段階に入り、一部で量産が始まっている。このリチウムイオン電池の負極材は、その特性を左右する重要な材料で、高エネルギー密度、高出力、長寿命であることと安全性の両立が求められている。

同社は、携帯電話、ノートパソコンなどに用いられる民生向けリチウムイオン電池用カーボン負極材の研究開発で培った粒子形状や表面構造の制御技術などを活用、高エネルギー密度化が可能な黒鉛系負極材、入力特性に優れる非晶質炭素負極材を車載用として開発し、負極材の表面構造や内部構造を電解液や温度に対しても安定化させることで、電池の長寿命化と高い安全性の両立を可能とした。すでに国内外の複数の顧客が採用している。

昨年11月、山崎事業所に車載用負極材の量産ラインを建設し、4月から本格稼動を開始したが、新たな顧客の需要に対応するため、今回、同様に山崎事業所に車載用負極材の第二ライン増設を決定した。

今後の車載用負極材の需要の伸びに合わせ、数年内に複数回の能力増強を図り、総額で100億円規模の投資を行う計画で、負極材事業で世界トップシェアの維持を図る。

《レスポンス編集部》

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