三菱自動車工業の益子修社長は27日、2010年3月期決算会見の席上、北京モーターショーについて触れ、「大変びっくりし、ショックも受け、脅威を感じて帰ってきた」と述べた。
というのも、活気と熱気が日本とは全く違ったからだ。販売店を訪問しても、「クルマがよく売れるので、もっと持ってきてほしい」と催促の嵐。店員も非常に明るく、前向きだった。「日本では経験できないことを体験できた」と益子社長。
そのため、「中国事業をいかに成功させるかが成長戦略を描くうえで重要」との認識を一層強くしたという。もたもたしていると、三菱自動車が中国企業に飲み込まれてしまうと、益子社長は感じたのかもしれない。