小糸製作所が発表した2010年3月期の連結決算は、営業利益が前年同期比294.8％増の360億円と過去最高益となった。
売上高は同2.0％増の4084億円と微増ながら増収となった。期後半に自動車メーカー向けの照明関連事業の受注が回復したため。
収益では原価低減活動の徹底などの効果で経常利益は同288.0％増の359億円と過去最高だった。最終利益は有価証券売却損やグループの小糸工業の航空機シートの不正問題による損害賠償費用の計上などから同53.8％増の62億円にとどまった。
今期の業績見通しは売上高が同0.1％減の4080億円、営業利益が同16.8％減の300億円、経常利益が同30.5％減の250億円、最終利益が同76.9％増の110億円を見込んでいる。