日産 フェアレディZ、栄光のカラーで再びレース参戦

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BRE370Z
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北米日産は4月29日、米国ジョージア州ロードアトランタにおいて、『370Z』(日本名:『フェアレディZ』)の特別カラーリングモデル、「BRE370Z」を披露した。1970年にSCCAで初優勝したダットサン『240Z』を再現した色だ。

1966年、元GMデザイナーのピート・ブロック氏は、BRE(ブロック・レーシング・エンタープライズ)を設立。レーシングカーの開発やレース参戦を開始した。そして、日産と結成した「BREダットサン」チームは、かつての日産のブランド名、「ダットサン」の『2000』(日本名:『フェアレディ2000』)を投入し、1968 - 69年の米国SCCA(スポーツ・カー・クラブオブ・アメリカ)のDプロダクション選手権を席巻。1969年には、ライバルのキャロル・シェルビー氏のトヨタ『2000GT』を、同レース撤退まで追い込んだ。

1970年には、BREダットサンは、SCCAのCプロダクション選手権にステップアップ。マシンはダットサン『240Z』(日本名:日産『フェアレディZ』)にスイッチする。そして240Zは、BREダットサンチームのエースドライバー、ジョン・モートン氏により、1970 - 71年の同レースで2年連続優勝という快挙を達成するのだ。日本車が初めて、同レースでの栄光を手にした瞬間だった。

北米日産はSCCAでの初勝利から40周年に当たるのを記念して、スポーツグレードの「ニスモ370Z」(日本名:「フェアレディZバージョンニスモ」)に特別なカラーリングを施したBRE370Zを開発。4月29日、ロードアトランタで披露した。

レッド、ホワイト、ブルーの3色で塗り分けられたフェアレディZは、1970年のBREダットサン240Zのカラーリングそのもの。ゼッケンナンバー46も、当時の栄光を再現したものだ。このフェアレディZは、他のBREのレーシングカーとともに、4月29日から5月2日まで、ロードアトランタに展示される。

このZ、単なるディスプレイ用ではないところが心憎いところ。北米日産は今年後半から、このBRE370ZでSCCAのT2クラスに参戦する。

会場に駆けつけたピート・ブロック氏は、「今回、昔のBREのスタッフと対面できて最高にうれしい。多くのファンにも祝福されて感激だ」とコメントしている。

《森脇稔》

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